六根清浄大祓について

この祝詞は目に見える世界と目に見えない世界を的確に表現していると思います。物理世界での肉体における五感と同様に、意識的な五感があることを太古から知っていたことを証明しています。意識的な五感を感覚として捉えられる状態にすること、それらがエゴとは一体となっていない状態にすることで、とても健康な状態となり、願いが叶わないことがないと説明しています。つまり、これは意識世界を理想的な状態にすれば、物理世界に反映されるということを説明していて、意識世界が物理世界の原型であり、創造していることを示しています。
この六根清浄の状態を24時間365日に維持し続けることが大事であることを知っていて、それを目指すように諭しているのだと考えます。

「人は則ち天下の神物なり」という部分は、人間は天の下に存在するものではあるが、神のような仕組みを授けられたものであることを説明されていると解釈します。

「目に諸々の不浄を見て~心に諸々の不浄を想はず」という部分は、肉体の五感において否定的な事象・言動を見聞きしたとしても、それらを奉り変え、穏やかな状態に変換することで、心や魂の領域には影響を及ぼさないようにしなさい。そうすれば、全ての能力が花開き実る、即ち現実化できる。

このような六根清浄の状態においては、高次のバイブレーションを放つ状態であり、天地の神と同じ心根を持つことができている状態になっています。

「為す所の願いとして成就せずといふことなし」という部分は、個人的な願い事が必ず叶うということではなく、六根清浄の状態においては神と同等の願いを持っている状態なので願い事が叶わないなどということがない。このように説明されていると解釈しています。