瞑想におけるひとつのテクニックとして、物理世界と意識世界の両方を同時に認識するということがある。瞑想に深く入りすぎるとほぼ意識世界だけとなり、ともすれば眠りの中で夢を見ているような状態になることがある。その状態のときは、はっきり何かを認識していたが、意識が物理世界に戻った際に記憶として残っていないといったことが起こる。
神社で神職が祝詞を奏上する際に、普段であれば何回となく奏上しているのでスラスラと口をついて出てくる祝詞の内容をわざわざ紙に書いて読み上げるのはなぜか。それは、祝詞を奏上する際に変性意識状態になっているためだ。意識世界に深く入れば入るほど、より多くのエネルギーを物理世界で実現化する力が大きくなる。そして、その意図が純粋であればあるほど、力が大きくなる。そのことを神道に携わる人々は古くから知っていた。そのため、神職は祝詞を紙に書いて読み上げる。