神社と治療

 神社めぐりを始めたのはだいぶ前になるのですが、誰もが知っているような最初は有名な神社や一之宮が多かったです。それにしても、所々に沢山の神社があることにホント、驚きます。お社が立派なとこもあれば、かなり寂れたとこも多様です。一体、いつからこのような神社という建物と敷地を造り、祈りを捧げに来ていたのでしょうか?これについては確認する術がありません。
 観光気分で行っていた神社めぐりなのですが、私が本格的に古神道に触れたのは癌を患い、手術後に再発防止を兼ねて実際に効果のあるスピリチュアルな治療方法を探していたときでした。その時に出会ったのが、「物部鎮魂法」でした。大化の改新で蘇我氏に滅ぼされた物部氏が使っていた病気の治療などに用いられていた術です。この術のバックグラウンドが古神道で、神事や祝詞のことを学ぶことができました。
 太古の人間にとって、健康に生活するというのは、医療技術が発達した現在と比較すると大変、優先順位の高いものだったと想像します。それが、身分の高い人となればなおさら、病気、怪我の際における治療方法は重要な関心事だったと思います。そこで行われていたのが、薬の他に、加持祈祷や物部鎮魂法のような意識を用いた治療です。当時、どのような効果が上げられていたかは不明ですが、えげつない本気の治療をされていたものと推測され、だから現在にも残っているのだと思います。真実、本物は長く栄えるからです。
 それから、治療には祝詞も使います。神社で七五三や結婚式の際に宮司が読み上げるお経のような文章です。これも、とても世界の真実を表現したような内容がてんこ盛りなので、少しずつ紹介したいと思います。